必要なもの: ~~~~~~~~~~~ 最初に、セットアップ用のツールをダウンロードしておく必要がある: -最新のJava開発キット(Java1.1以降) - http://java.sun.com/ -Waba SDK(wabasdk.10.part1of2.zip と wabasdk.10.part2of2.zip) - http://www.wabasoft.com/(2002年3月15現在 http://www.wabasoft.com/download4.shtml) -Newton用Java wababinパッケージ(wababin.jar.zip) -Newton用Waba VM(WabaVM.pkg.sit) -テキストエディタ What to do: ~~~~~~~~~~~ 1 - Waba開発ツールをまとめていれておくディレクトリを作成します。仮に"C:\WabaNewt"としましょう。   (自分で用意したディレクトリ名と適宜置き換えて読み進めてください) 2 - 2つのWaba SDKパッケージを"C:\WabaNewt"に解凍します。"wabasdk.10"というディレクトリが作成   されます。ここにはWabaクラスのドキュメント、Wabaアプレットをコンパイルする時に使用するWaba   クラスが入っています。 3 - Newtonパッケージ作成用の Java wababinは"wababin.jar.zip"というファイルで提供されます。   これは .zipファイルですが、WinZipなどで解凍してはいけません。ファイル名を"wababin.jar"に変更   して"C:\WabaNewt"に移動させておいてください。 4 - 次に、解凍した(もしくは名前変更した)ファイルに対してCLASSPATHとPATH環境変数を設定します。   Windows95/98の場合はAUTOEXEC.BATを編集してください。Windows2000の場合には「スタート-> 設定 ->   コントロールパネル -> システム -> 詳細 -> 環境変数」で設定してください。 [環境変数の設定方法] a. まずJavaの実行ファイルへのパスを環境変数PATHに加えます。仮にPATH変数が  PATH=C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND; だった場合、java, javac, appletviewer などへのパスを最後に付け加えます。  PATH=C:\WINDOWS;C:\WINDOWS\COMMAND;C:\jdk1.3.0_02\bin; b. 次にCLASSPATH変数を修正します。下記のようにCLASSPATHを設定することで JavaコンパイラがWabaクラスやWabaツールへアクセスすることができるようにな ります。  CLASSPATH=C:\WabaNewt\wabasdk.10\classes\;C:\WabaNewt\wababin.jar;. 最後の(.)も忘れずに付けておいてください。 以上の2つの設定を行ったあとで(または再起動したあとで)コマンドプロンプト から  java または javac のコマンドを起動してPATHが通っていることを確認してください。また  java wababin.Warp のコマンドを起動してCLASSPATHが通っていることを確認してください。 [アプレットの作成例] 環境のセットアップが終わったら実際にWabaプログラムを作成してPC上とNewton上 で動作テストをしてみましょう。 作成したWabaアプレットはPC上のJavaVMで動作させることができますが、Newton 固有のクラスやパッケージ(例えばNSWabaAPIなど)を使用している場合にはNewton にアプレットをインストールしてテストする必要があります。 では、やってみましょう。Wabaのサンプルプログラムをビルドしてみます。 > cd c:\WabaNewt\wabasdk.10\examples > dir これでサンプルプログラムの一覧が表示されます。Scribbleを試してみましょう。 > cd Scribble > dir Scribbleディレクトリのファイルが一覧されましたね。 拡張子が.javaや.batのファイルがいくつかあって、Scribble.htmlとicon.bmpが あるはずです。 WabaのソースコードからNewtonパッケージを作るためには次の3つのステップがあります: - javacを使って、WabaソースファイルをJavaクラスファイルにコンパイルする - wababin.Warpを使って、リソースをパッケージングする - wababin.Exegenを使って、最終的なパッケージ(.pkg)をビルドする javacを使ってWabaソースをコンパイルするには > javac *.java とします。.javaファイル1つ1つに対して.classファイルを作成してくれます。 ここで、JavaVMを使ってWabaプログラムをテストすることができます。 どのクラス(.classファイル)がプログラムのメインクラスかを指定する必要があります。 メインクラスはwaba.ui.MainWindowのサブクラスでなくてはなりません。 このScribbleサンプルではScribble.classがメインクラスとなっています。 従って、サンプルをテストするには: > java waba.applet.Applet Scribble とします。 最初のパラメータ(waba.applet.Applet)はwaba Applet classをロードします。2つ目の パラメータでメインクラスを指定します。拡張子.classが必要ないことに注意してください。 これでScribbleが動く小さなウィンドウが現れたと思います。 PC上でWabaアプレットのテストが出来たので、今度はNewtonへインストールする方法について 説明します。 WarpとExegenという2つのツールを使います。 この2つのツールには多くの起動オプションがあるのですが、ほとんど使っていません。 オプションを確認するには: > java wababin.Warp > java wababin.Exegen のようにオプションなしで起動してみてください。 (javaは大文字/小文字を区別するので"Can't find class wababin/warp"のようなエラーが  表示された場合は"Warp"とするべきところを"warp"とタイプしているかもしれません) ではパッケージをビルドします。まずはWarpです。 > java wabwabin.Warp c /f 4 Scribble *.class ここで  "c" は新しいwarpファイルを作成するためのオプション  "/f 4" でNewton用のパッケージを指定  "Scribble"は作成するパッケージの名前  "*.class"でカレントディレクトリの全ての.classファイルを入力ファイルとして指定 しています。 入力ファイルを "Scribble.class DrawArea.class Title.class" と全部指定しても結果は 同じです。 Warpは画面に何行か出力しながら "Scribble.pkg~" を作成します。 (ファイル名の最後にチルダー'~'が付いている事に注意) この状態ではパッケージとしてはまだ不完全ですので続けてExegenを使います: > java wababin.Exegen /f 4 Scribble Scribble Scribble ここでも "/f 4" でNewton用のファイルを作成するように指定しています。 最初の "Scribble" は最終的な出力ファイル名(パッケージファイル名)。 2つ目の "Scribble" はメインウィンドウクラスです。 3つ目の "Scribble" で先ほどWarpが作成したファイルを入力ファイルとして指定しています。 これでNewtonにインストールできる Scribble.pkg が完成しました。 以上をまとめると === PCでのテスト === javac *.java java waba.applet.Applet _MainClassFileNameWithoutExtention_ === Newtonパッケージのビルド === javac *.java java wabwabin.Warp c /f 4 _PackageFileNameToBeCreatedByWarp_ *.class java wababin.Exegen /f 4 _PackageFileNameToBeCreatedByExegen_ _MainClassFileNameWithoutExtention_ _CreatedFileByWarp_